木島一美(きじまひとみ)
息子二人を連れ、彼の国ブラジルにたった一週間だけの旅行に行ったときのお話です。
そこは、サンパウロやリオ、アマゾンとは違うとってものどかな所でした。
ミ−ナスジェライス州の田舎の小さな小さな村ジュレイアという所で、地元民は全て顔見知り、旅行者など見たこともない人々が暮らす村だったのです。
さて、ここからがビックリした話です。
サンパウロからミーナスジェライスの彼のおばあちゃんの家まで、車で行くことになった私たちの目に飛び込んできたのは真っ赤な大地、小さな山の斜面を自由に走り回る“牛たち”、日本の牛を想像してみると、緑の牧草地でのんびりたたずむイメージで、力強い自然をこんなところに感じてしまい“牛にビックリ”。
途中の道端で、売られている商品がまたすごい、ジャガイモ・玉ねぎは麻の袋売りだし、軽トラックで売っていたバナナなんか、皆さんご存知のスーパーで売られているサイズではなく、植物園のあのスルスルっと地面に向かって伸びた実のなっている枝1本丸ごと吊るし、枝ごと売っているのです。切り売りかと思っていたので“バナナにビックリ”。
おばあちゃんの家に着き、庭の花にキスする小さなハチドリを見て、“目の前のハチドリにビックリ”。
一夜明けて、朝の4時ごろから猫が窓をたたき家に入れて欲しいよ「ニャーニャー」静かになったと思いきや「コケコッコー」朝ですよーと二声、子供と目をあわせもう一度目を閉じると、愛らしい声で小鳥がさえずり「チュンチュン」、優しそうな鳴き方で犬までも「ワンワン」と吠え、あまり聞きなれない牛の「モーモー」で目をあけ、笑いながら起こされる家族。それが帰るまで毎朝、セットもしてないのに正確に続き“贅沢な目覚し時計にビックリ”。
村を少し歩き始めたら、村の子供たちが「日本人」「日本人」とついてまわり、何故か「あ〜りがと〜う、さ〜よなら〜」と歌ってくれたり、なんとなく日本にいる外国人の気持ちがわかった気がしました。
小さな村なのに、バーが3軒あり一番大きなバーには、私の子供と同年代の少年たちが働いており、「川魚のから揚げ」を調理している子は15〜6歳で、運んでくる子は10歳前後と、家のために“働く子供らにビックリ”。
出かけた先の町は店が沢山ありましたが、何とこれがまあ全て同じ物を扱っているではありませんか!
ブラジャーにパンティー、少々のブリーフ下着・下着で他のものを売っている店は三軒ほど“ブラとパンティーの町にビックリ”。
他にも色々驚いたり、感動したりしましたが、私がこの旅で一番ビックリし、感動したのはおばあちゃん家の隣にある小さな小さなレンガの家に住む子供たちでした。破れて汚れたTシャツ、裸足、ボサボサの髪、たれっぱなしの鼻水、子供たちは問い掛けます「ね〜、日本って遠い?日本語教えて?どうやって来たの?どれ位時間かかるの?」知りたいことがいっぱいあって、素直で、家族を大切に思い、誰にでも太陽のように微笑みかけてくれる、“心から笑える子供たちの笑顔にビックリ”でした。
日本で仕事をしているブラジル人たちは言いました、「きっと日本人、貧乏の人見るとビックリするし汚く思うだろう。」と、そんなことは全くありません、貧乏?何なんでしょう貧乏って、心の豊かさに勝る贅沢はありません、自然と有り余るほどの時間と人々の暖かさは、私たち家族に一番大切なものを教えてくれましたし、出来れば他の誰かにも感じて欲しい、見つけて欲しいと思っています。
たくさんの感動と素敵な思い出をどうもありがとう!!
いつか、またお邪魔します。また会う日まで