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映画「ガイジン」から20年−「ガイジンII」制作へ−山崎チズカ監督が講演−日系人の誇り回復過程描く
山崎チズカ映画監督が6月8日正午からサンパウロ市内のホテルで開かれた商議所昼食会で、『ガイジンIIと私』と題して講演した。同監督の処女作『ガイジン』から20年。『ガイジン』が移民を描いているのに対し、『ガイジンII』は日系人。日系人が日本へ出稼ぎにいき、ブラジル人としての誇りを回復していく過程を映画化する。同日昼食会では進出企業に協力を呼びかけた。
『ガイジン』は20年前に作られた山崎チズカ監督の処女作。日本人移民、日系2世がまだブラジル人の事をブラジルにいながらにしてガイジンと呼んでいた時代に製作された作品だ。 現在ブラジル人のことをガイジンと呼んだ日系人が、大挙して日本へ働きにいっている。日本人の顔をして日本へ行った日系人たちは日本語を話すことができず、いかに自分がガイジンつまりブラジル人であるかを逆に認識させられる。日本へ逆移民して、日系人たちは改めてブラジル人としての誇りを持つに至る。チズカ監督はこのプロセスを映画化する。
チズカさんは「日系社会を語る事なく、ブラジルを語ることはできない」とまで言い切り、ブラジル社会における日系社会の存在の重さを強調する。だからこそ日系社会に今起こっている変化を映画化することに意味があるという。
『ガイジンII』はパラナ州を舞台に展開される。政治色のない、文化的な映画にしたいという。98歳の日本人1世のおばあちゃんから4世のひ孫まで4世代にわたる女性が描かれる。おばあちゃんは「歯を食いしばれ。我慢しろ。勉強しなさい」と明治時代の文化を子供、孫たちに伝えようとする。3代目の孫娘は非日系のガイジン男性と結婚し、日本人の純粋な血が絶たれる。4代目のひ孫娘は当然混血児だ。そのひ孫娘の父親がある日、日本へ出稼ぎに行き消息を絶ってしまう。ひ孫娘は父親を捜しに日本へ行くことを決意。父を求めて2万キロの旅に出る。カメラは日本へ移され、父を捜す娘の悲喜劇が描かれる。
チズカさんは、「ブラジルは治安は悪いけれど、隣人としてのブラジル人とは平和にお付き合いできる国だということを映画を通じて世界に発信したい」と講演を結んだ。
映画製作予算は総額800万ドル。うち2割の160万ドルは自己資金、8割を第三者から募りたい考えだ。8割の640万ドル中、300万ドルは音響映像法(AV法)で募金する。AV法は企業は納税額の3%、個人は5%まで映画製作プロジェクトに投資できるというもの。投資して映画収益に比例して収益が得られる。
電話=41・338・9197(SCENA・FILME・LTDA)。
E-mail=gaijin2@terra.com.br
住所=Rua Richard Strauss, 310 - Jd. Schaffer, Curitiba - PR - Brasil - CEP:80820-110
[山崎チズカ監督]
1947 年、リオグランデドスル州ポルトアレグレ出身。ブラジリア連邦大学映画学校卒。1980年、監督、原作、脚本で『ガイジン−自由の道』を発表し、カンヌ映画祭で優秀外国映画賞を受賞。
(ニッケイ新聞より)
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