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援協背負う人材と期待−若き実業家のマルコス・ハニュウさん

 日系3世のマルコス・ハニュウ(破入マルコス)さん(39)は、「日系団体はもっとブラジルの地域社会に貢献すべきだ」とサンパウロの日系団体に一石を投じる。破入さんはサンパウロ市とカンピナス市に事務所を持つ、人材派遣会社を経営する実業家。
サンパウロの「ブラジル日本文化協会」、「リベルダデ・ロータリークラブ」など日系団体に積極的に関わり、日系社会の発展に寄与している。今年から、「サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)」の補充監事も務める。「援協は将来援協を背負って立つ人材」と大きな期待をかけている。破入さんに日系社会(日系コロニア)の役割を聞いた。

 政治、経済、文化の3本柱を軸に各国系コロニアは母国との関係を緊密にする。母国との交流をブラジル社会の発展に役立てる。そうすることでブラジル人に日系コロニアの活動内容が広く認知される。これが破入さんの持論だ。破入さんは、「ブラジルの中に小さな日本の島を形成してはならない」と開放的なコロニアづくりを呼びかける。
 日系コロニアの団体は福祉、文化など多岐にわたる。各団体はそれぞれの性格に応じて地域社会に貢献できる。例えば日本語を教える場合、日本文化の伝承だけでは不十分だ。日本からの投資や企業を誘致することまで配慮する必要がある。
 援協は五つの施設と二つの病院を経営し、今年の予算は5787万9800レアル(約2800万米ドル)を計上する。日系団体の中では、活動内容を見ても資金面でもブラジル社会の発展に十分貢献できる。破入さんは、「援協のルール、方針に従って可能な限り協力する」と意欲を見せる。援協は早ければ6月から、各施設のある地域で福祉事業に乗り出す。この事業は破入さんの理想に一致する。
 カンピナス市にあるアメリカ人の商工会議所は、ブラジル社会の向上に貢献するという目標も持って、事業を展開している。また、プロテスタント系の教会はストリートチルドレン240人を引き取り、教会内に設けた学校で読み書きなどの授業をしている。破入さんは、「日系団体は社会への貢献という目的意識に欠けている」と日系団体の現状を嘆く。
 破入さんの夢は技術高等学校を設立すること。サンパウロ市内には、サンパウロ連邦技術学校など3校しか技術高等学校が無い。そのため、各学校の入学試験の競争率は高く各校とも狭き門になっているのが現状だ。
 技術高等学校を増加させることで、多くの人が大工仕事や修理工の技術を習得できる。それによって、就職する機会も広がり、結果としてブラジル社会が向上する。
 破入さんは、「ブラジル人として日系人としてそして実業家として社会に貢献したい」と今後の意気込みを語った。


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