
移民船「笠戸丸」復元絵画と右が絵画贈呈左市長
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移民船「笠戸丸」復元絵画
神戸市に贈呈される
3月19日午前10時10分から、神戸市役所で「笠戸丸」復元絵画が、神戸港移民船乗船記念碑実行委員会平田幸廣会長(日伯協会理事長)から神戸市笹山幸俊市長に贈呈された。
これは神戸市海外移住者顕彰事業の一環として制作されたもので、第1回ブラジル移民を運ぶため神戸港で待機している笠戸丸を復元して描かれた絵画である。同絵画を広く市民に展示公開することにより、海外移住者について理解をいっそう深めようと、今回神戸市へ寄贈された。
制作者は、船を中心に城などの建造物、図解イラストなどで、すぐれた作品を発表しているイラストレーターの野上隼夫氏(1931年生まれ、東京八王子市在住)である。同氏は、20年間日立造船に勤務し、船を知りつくすイラストレーターである。日展、光風会展の入選者でもある。
1908(明治41)当時の笠戸丸復元絵画を制作するにあたっては、図面や資料が極端に乏しく、大変な苦労が伴った、といわれる。
その制作を支えたのが、「笠戸丸」研究の第一人者である元NHK職員で駒沢女子大学宇佐美昇三教授(1934年生まれ、八王子在住)と移民船研究家で知られる海事史学会理事の山田迪生氏(1937年生まれ、東京町田市在住)の二人の監修者であった。
野上は、「停泊する笠戸丸の背後の山々を、いかに正確に描くかに苦労しました」と、船体のみでなく、停泊の位置や当時の雰囲気まで細かな気を使って描いた苦労について語った。
贈呈式には野上氏、宇佐美氏、日伯協会事務局長黒田公男氏、神戸市国際部長楠本利夫氏、同部国際課畑中正人氏ら関係者が参加した。
神戸市は、この絵画を4月29日から神戸海洋博物館で展示し、将来「国立海外日系人会館」(仮称)が整備されたら、同館に展示保管する予定だという。
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