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2005年5月10日

 
大型車のフレックス燃料時代が到来

 普通乗用車でフレックス燃料車が国内新モデルの販売の40%を確保して成功を収める中で、各企業は、トラックやバスのフレックス燃料化を準備している。このカテゴリーのフレックスエンジンは、普通乗用車のようなアルコールとガソリンを自由に混合して利用するのではなく、ディーゼルと天然ガスを柔軟に組み合わせ、さらにバイオディーゼルのオプションを加えたマルチ化である。この技術を利用した車種が、2005年末までに登場する見通し。

 トラックやバスに対するフレックス燃料技術の開発を行っている企業のひとつデルフィ社によれば、ディーゼルと天然ガスのフレックス技術は、30%の燃料コスト削減につながるという。低速回転時はディーゼルを利用し、毎分1200回転に達した段階で天然ガスの注入を開始、順次天然ガスの比率を拡大させ、最大で90%から95%まで高めるという。デルフィ社のビセンテ・ピメンタ品質・開発担当取締役は、「このシステムは、ブラジルに対する印象を変えるだろう。環境問題と消費者の負担、石油の輸入削減による貿易収支の好転など、様々な利点が提供されることになる」とPRしている。また、天然ガスを供給するスタンドの無い地域では、ディーゼル単独で走行することも可能だという。

 デルフィ社は現在、この完全にブラジル独自に開発された技術を、大手自動車メーカーに売り込んでいる。この技術は11日、世界24カ国体意表が集まりリオデジャネイロで開催される、移動技術ソサエティー(SAE Brasil)で発表される予定。同社の技術を利用すれば、市内走行時、1時間あたり8レアルから10レアル程度、燃料費削減につながる。将来的には、大型車におけるフレックス燃料技術、あるいは代替燃料の使用は、ブラジル国内では非常に重要なものになると同社は分析している。さらに、エンジンが温まるのに伴って天然ガスの比率を引き上げるこの方式では、インフォーマルな改造による天然ガス化よりも、安価に導入することが可能であると、利点を説明している。

 こうしたフレックス燃料技術、あるいはマルチ燃料技術において、ブラジル国内ではバイオディーゼルも非常に重要な役割を担うとみられている。トラックとバスを製造するあらゆるメーカーが、連邦政府が実施しているブラジル・バイオディーゼル技術開発プログラム(ProBiodiesel)に参加しており、自動車の開発を進めている。フォルクスワーゲンがフレックス燃料対応の普通乗用車をリリースして2年、各メーカーがフレックス燃料市場の将来性を有望視していることも、開発に拍車をかけている。業界では、本年末か2006年の年明けには、市場への導入が可能になると分析している。

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