「ブラジル」と言えば、真っ先にサッカーとサンバを連想してしまいがちだが、確かにスポーツで言えば日本人は野球、アメリカ人はバスケットボールと言うのと同じように、ブラジル人にはサッカーがある。そして毎年2月頃には国民的イベント,カーニバルが催されている。
サッカーをこよなく愛する国民だ。どこに行っても1年中地域大会や全国大会が開かれている。
プロリーグとなれば有名な二つの大会がある。「ナショナルカップ」と「コパ・ド・ブラジル・カップ」だ。
コリンチアンス、サンパウロ、フラメンゴやグレミオ、サントス、クルゼイロといった日本のトヨタ・カップでも有名な強豪クラブ・チームが名を連ねている。
こういったチームから、ペレやジ−コと同じように、今や世界的に有名なロナウド、ロマリオやエジムンドといった選手が育っていった。
外国ではあまり紹介されていないが、サッカーとサンバに並んでブラジルの顔となるポピュラーなものがある。「カシャッサ」という砂糖きびから生まれたスピリッツ酒だ。
カシャッサはビールと並んで国内で最も人気が高く、どんな小さな田舎町でも教会とサッカー場があるように、「ボテキン」といってカシャッサが飲めるバ−がある。
カ−ニバルはブラジルで最もポピュラーな祭りで、この時はカシャッサと踊りが国中を明るさで巻き込んでいく。
町中の道路や市民クラブ、そしてサンボドローム(パレードが行なわれる会場)でブラジル人は屈託のない明るさを身体いっぱいで表現して観客を楽しませてくれる。
カーニバルが行なわれる最も有名な都市はリオ・デ・ジャネイロに続いてサンパウロであるが、バイア州のサルバドール、ペルナンブコ州のレシーフェ、セアラ州のフォルタレーザも独特のリズムとスタイルがあって見逃せない。
どの地域でもやはりカシャッサがある。カシャッサはブラジル人の日常生活の一部になっている。
日本人にとっての酒やロシア人にとってのウオッカ、またはアメリカ人にとってのウイスキ−と同じような位置づけか、もしかしたらそれ以上かもしれない。
ブラジルはサッカ−とサンバの国だけではないが、この二つのポピュラーな“イベント”とカシャッサというスピリッツ酒をどの国の人よりもエンジョイしている。